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吉武大輔です。
先日、愛知県にある「いるかビレッジ」にお邪魔してきました。
創始者の佐野さん(イルカマン)、広報担当のたくみん、マネージャーのちよさん、スタッフのひな子さん、ウーフで滞在中のゆりさんから聞いたお話を要約してまとめました。
いるかビレッジで取れた素材を使ったランチもご馳走になり、本当にありごとうございました。
いるかビレッジの始まり
いるかビレッジは、2009年に豊橋市で始まりました。
創始者の佐野さんは、元々40歳までサラリーマンをされていたのですが、2003年から整体師として独立されます。
最初はうまくいかなかったものの、神田昌典さんのマーケティングを学んだことで一気に大人気店になり、現場はお弟子さんたちに任せながら、不動産投資や様々な事業を展開していきます。
その中で、国連が主宰していた「エコビレッジデザインエデュケーション」というエコビレッジをつくるための講座に参加されたことをきっかけに、次の時代はコミュニティの時代であることを確信、いるかビレッジがスタートします。
ちなみに、なぜ「いるかビレッジ」という名前になったかと言うと、佐野さん自身が世界中の海でいるかと一緒に泳ぐ中で感じる、あの一体感や調和、平和な気持ちを常に持ち続けたい、あの感覚をまわりの人たちと共有したいという思いで命名されました。
いるかビレッジの特徴1 経済性
いるかビレッジは、よくあるエコビレッジのイメージの山奥や人里離れた場所での自給自足生活ではなく、安土桃山時代からある集落にある建物や畑を拠点にしています。
いるかビレッジの1つ目の特徴は、事業をきちんと回していること。
・就労継続支援(障がいのある方の支援事業)
など通じて、子育て支援や居場所つくりをしながらも、きちんと経済を循環させる仕組みを持っているので持続可能なコミュニティを形成することができています。
エコビレッジに住んでいても、日本円を獲得できないので外にアルバイトをしにいかないといけないという状況はよくありますが、いるかビレッジではコミュニティの中に日本円が発生する仕事があるため、その必要がありません。
佐野さんとお話を聞いて感じたのは、経営者というマインドを持っている上で、エコビレッジに着手されているというバランスの良さでした。
通常のエコビレッジは、コミューン型でヒッピー的なノリがあり、エコやロハスが好きな人たちが始めることが多いですが、経営者としての着眼点を持った上で運営されているので、経済性や持続可能性が担保されています。
「宗教経済とコミュニティの違い」や「まず働き口をつくることが大切」というお話も佐野さんから聞かせていただき、今後エコビレッジをつくりたい人たちが、いるかビレッジや佐野さんから学べることは多いと感じました。
いるかビレッジの特徴2 運営体制
いるかビレッジは、約20名のコアメンバーで運営されていますが、組織論に関する佐野さんの見識と実経験がとても興味深かったです。
構造構成主義、スクラム、人間学×マーケティング、など、様々な組織論や構造論を学び、実践されていることで、リーダーに依存しない自走するコミュニティを運営されています。
エコビレッジに限らず、コミュニティはどうしてもリーダーに依存的になってしまうので、リーダーが道を誤ったり、信頼を失ってしまうと、せっかくいい活動をしていても崩壊してしまうというケースがよくあります。
いるかビレッジでは、「co-living(共に生きる)」というコンセプトを掲げ、毎週哲学を共有するためのミーティングなどが行われているので、メンバーの意思やビジョンの共有がスムーズです。
また、「コミィニティとは手仕事」という考えから、対話だけでなく、実際に一緒に手を動かすことで、理解しあえるという文化も持っているそうです。
まとめ
これからの時代、「女性中心の社会」がくると佐野さんはおっしゃっています。
実はいるかも母系家族で、おばあちゃん、お母さん、お姉ちゃんなど、女性が群の中心として子育てをしながらコミュニティを育み、男は自由にしている(=男は力仕事をすればいい笑)という文化があるそうです。
男性中心のトップダウン型、経済至上主義ではなく、多様性や豊かな人間関係や中心に新しいコミュニティの在り方をこれからも実践されていくいるかビレッジに、是非一度遊びに行ってみてくださいね。
吉武大輔
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