「お好きにどうぞ」で育つコミュニティー<社会実験の場@エコビレッジサイハテ>

エコビレッジサイハテで滞在して3か月が経過しました。
私、トシコが今感じているサイハテを紹介します。

サイハテの合言葉は「お好きにどうぞ」

エコビレッジサイハテは
‛「エコ」=自然に寄り添った’暮らしを
実践する場ですが
それ以上に
社会実験の場」としてコミュニティーのあり方を
日々模索している場でもあります。

「お好きにどうぞ」

これがサイハテの合言葉です。
この村ではルールは無く、リーダーもいません。
そう、村長はいないのです。

ということは、
なんでも好き勝手やっていい!と聞こえますが
自らの行動に対してその結果に真剣に向き合うことだと
サイハテでは考えられています。
(詳しくはこちらへ♪)

自分の意志で選択、行動し、
その結果何が起こったか?
誰がどう動いたか?
自分は何を感じたか?
次にどう活かすか?

自分がまいた種を刈り取るのは自分です。
村という環境では
自分の行動に対する結果がすぐ返っていきます。

なぜなら
リアルタイムで反応があるから
今日のひらめきが明日実現しているから。

そして、改めて
コミュニティーは個人個人の集まりだと実感しました。

自由が認められた環境で
どう行動するか、
個人単位で日々アップデートされている村だと
私は感じています。

常に成長をしているのです。

この村、何も掲げてない…

コミュニティーが成り立つためには
共通の理念が必要だと今まで考えていました。

私が知っているコミュニティー、
会社やサークル、部活、アーティストグループでは
一つの目標があり、
その目標の実現に向かって
努力、協力してきました。

利益を生み出すこと
コンテストで入賞すること
スキルをアップすること
目標があるから繋がれていると思っていました。

住民30人が暮らすこのサイハテで
掲げているものは無く
先述の合言葉「お好きにどうぞ」のみ…

エコな暮らしを目指すのも良し
アートに没頭した暮らしも良し
自給自足を目指す暮らしも良し
何もしないのんびりした暮らしも良し…

一つの共通理念を掲げたほうが
コミュニティーとして分かりやすいのに
サイハテのあり方は
「とてもめんどくさいやり方じゃない?」と思いました。

理念があれば
そこに賛同する人が集まりやすいし、
共感する人同士は価値観も似ていて活動もしやすい…

しかし、
それは逆をいえば
その理念に関心の無い人は見向きもしないし、
訪れようとは思わない…

サイハテに様々な人が訪れる理由は
掲げているものが「無い」からだと思いました。

このコミュニティーのあり方で
9年目を迎えているサイハテ。
成長していくコミュニティーの渦の中に私はいます。

トシコがサイハテで滞在して感じていること

第一印象「なんか変だぞ…!」

初めてエコビレッジサイハテに訪れた時、
私の中で残った印象は
「変な村だ!」
ということでした。

その時は何に対して
違和感を感じているのか分かりませんでした。

自分が想像しているエコビレッジとは違う…
想像以上なのか以下なのか…
全く全容が掴めず
「?」が浮かびまくっていました。

それはサイハテの
共通理念が分からなかったからです。

私の中で村というコミュニティーは
共通理念のもとに
人が集まっていると思っていたからです。

自分の常識を覆された瞬間でした。

目の前に起きていることが現実

「エコビレッジ」という言葉を入口に
いろんな人が集まってきます。

観光スポットでもないのに
ここで暮らしてるだけで
日本全国、そして世界から人が訪れます。

似たような価値観や経験をしている人や
初めて耳にする職を経てきた人、
とんでもない体験をした人
など
自分の「当たり前」を
覆すような出会いが沢山あります。

「それもありだね!」と受け入れることで
自分だけの考えに偏り過ぎず
より柔軟になれると実感しています。

反資本主義でもない
次の社会のあり方を実践していると日々感じているところです。

トシコ

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