「村民の会議」… つまり “寄合”!
一つのコミュニティーで暮らす住民が
一堂に会し、話し合う習慣は
日本の鎌倉時代から始まったとされる、
村の「寄合」といえます。
そもそも「寄合」(よりあい)とはどんな習慣でしょうか?
寄合(よりあい)とは、日本の中世以降、郷村制における村の協議機関のことをいう。
Wikipedia
寺社や村役人の家で農事の規則や年貢の負担、村の経費の決算などが話し合われた。
オンラインでのコミュニケーションが主流となった現在ですが
実際に顔を見てリアルで話すことは
村の中では欠かせません。
コミュニティーの活性化のためにも
全員が集まる時間と空間は必須といえます。
私が住民として滞在しているエコビレッジサイハテでも
「寄合」なるものが定期的に開かれています。
エコビレッジサイハテの寄合とは?
サイハテ住民同士の普段のコミュニケーションは
SNSのグループチャットの利用や、
村で出会ったときのふとした会話、
共有スペースでの談話が主です。
住民全員が顔を合わせ、
物事を決めていく、
サイハテの寄合について紹介します。
サイハテ住民が月に1度集まる様子を紹介します。
スケジュール
サイハテ住民は
毎月1回、第一木曜日に集まります。
実はこの日は地区の分別ごみ収集の日です。
それに合わせて会議は開かれます。
その日は朝一で
地区のゴミ収集所へ住民同士でゴミを運び、分別処理をします。
地区で決められたスケジュールに開催日を合わせているため、
毎月日程調整をする必要がありません。
定期開催にすることで
先々の予定も組めるのでおすすめです。
時間帯
サイハテでは午前9:00から
共有スペース「オフィス」にて会議は開かれます。
終了時間は(目安はあるものの)
議題が終わるまで話し合いは続きます。
午前に村民会議を開くメリットとしては
- 会議での決定事項を午後からすぐ実行できる
- 子供がいない時間帯なので会議に集中出来る
- 疲れていない
コミュニティー内の定期的な話し合いは
午前に行うのがおすすめです。
ちなみに前回10月の会議は
議題が盛りだくさんでなんと約4時間も
話し合っていました。
出席者
住民は基本的に全員参加です。
リアルな村の現状を知り、
住民がスタッフを認知するために
サイハテのボランティアスタッフも出席します。
今月のサイハテ村民の会議では
住民、スタッフを合わせて20名でした。(とても多い!)
村の共有スペースに集まり、話し合う様子は
会議というより、
もはやイベントのようなにぎわいでした。
会議内容は基本的にオープンなので
宿泊ゲストが見学することもあります。
議題
その場の挙手制で議題は出され、
話し合いは進みます。
新しいプロジェクトの発表
イベントのコンテンツ案出し
災害対策
村の共有スペースの使い方
最近気になっていること
などなど
比重の軽いものから話し合います。
その場で意見交換がされ、決定されていきます。
ワイワイ、ガヤガヤと
ヤジが飛び交うサイハテ村民の会議は
絶え間なく誰かが話しているので
とてもにぎやかです。
もちろん
笑いも絶えません。
写真のこの日は
11月に迎えるサイハテ周年祭にむけて
ワークショップやコンテンツ案を出したり
担当者を話し合って決めたりしました。
学園祭の準備のような盛り上がった雰囲気で
アイデア出しや意見交換が行われ、
すでに周年祭当日が待ち遠しい気持ちになりました。
住民が顔を合わせて話し合う時間は欠かせない
一か所に集まり、
顔を見ながら話す時間を設けることは
コミュニティーの活性化にとって欠かせません。
集まって話し合うことで
- 勘違い・誤解が生まれない
- タイムラグが無いので決定が早い
- 言動からお互いの感情をくみ取れる
- 楽しい
少なくとも月に1度は
村民が集まる機会を設けることをおすすめします。
トシコ
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