「プライベート」はどうなってるの?村での生活@サイハテ

日本にあるエコビレッジでも
住民(1家族だけでない)が毎日暮らしている村は
現時点では類を見ません。

家族以外の人と常に
暮らす感覚ってほかでは
経験できない…

「村」というコミュニティーで
プライベートはどうしたらいいのか?
トシコの経験から紹介します。

住民の暮らし

サイハテに暮らしている人々のほとんどが
県外からの移住者。

それぞれサイハテに魅力を感じ
全国各地から移り住んでいます。

都会でも無く、田舎でも無く
「エコビレッジ」で暮らすこと

どこに住んでいるの?

2021年1月現時点で
子供も大人も合わせて27名が暮らし、
家は10軒あります。

サイハテ村ではかつて
1986年から15年間活動していた団体
“自然の里”が存在していました。

団体の活動停止後、
10年間放置されていた場所を譲り受けました。

放置されていたため、
当時のまま施設が残されていました。

家、木工所、陶芸工房、
コテージ(簡易宿泊小屋)は
開村当時からありました。

その家を改修・リフォームし
住民は暮らしています。

プライベートはあるの?

各家庭ごとに家はあるので
住民のプライベートは守られています。

どこで暮らしても
各個人のプライベートな時間と空間は
心身の健康にとって必要と考えます。

とはいえ、
家同士は近いので
大きな生活音(洗濯機や掃除機)は聞こえます。

生活音や会話は聞こえてきますが、
それが逆に「安心」に繋がる、と
最近思っています。

というのも
それが聞こえると
「今日も朝から元気だな~」
「あ、今帰ってきたな~」
と、
人がいる安心感
当たり前の日常がある安心感
を感じられるからです。

それぞれの家庭が営まれているので
お互い助け合いつつ
支えあいつつ
大きな家族のような関係ができています。

日常的に面白いのは
ちょっと調味料が足りない時や
ちょっと男手が欲しい時、

声をかければ
すぐに誰かが駆け付けてくれて
お悩みがすぐに解決されること♪

そして村全体で
子供を見守るような関係性ができており
みんなで子供を育てている雰囲気です。
(かつての日本の「村」はそんな風に違いない…)

サイハテのシェアハウス

私トシコは現在、
サイハテで暮らすための家を建てています。

家が完成するまでは
シェアハウス滞在という形で
同じく家づくりをしているメンバーと
村作業のボランティアスタッフと
共同生活をしています。

一軒家に定員8名で暮らしています。

シェアハウスのよしあし

シェアハウスなので
お風呂・洗面・トイレ・キッチン・リビングは
共有となっており
個人のスペースとして設けられているのは
ベッドのみ。

(海外でバックパッカーが泊まるような
ゲストハウスやシェアハウスの
イメージと近いです。)

掃除や料理を分担できること
朝起きて
「おはよう」と挨拶できること
シェアハウスに帰れば
「おかえり~」と声が聞こえること

そんなあったかい空間にいます。

あったかい、のはいいんですが
人がいることが
たまに「あつすぎる」こともあります…

静かに本を読みたいときに
ふと声をかけられる…

洗面したいときに
順番待ちをする…

眠いのに電気が明るくて
眠れない…

今まで実家で暮らしていた時には
知らなかった「人がいる心地わるさ」を
感じているのも事実です…

プライベートはあるの?

自分だけのスペースとして
誰にも邪魔されないのは
ベッドの上のみ。

そこでのプライベートは確保されています。

しかしなんでもかんでも
ベッドの上で完結できるものではないので…

リビングでPC作業をしたり
電話やオンラインクラスに出席したり
本を読むこともあります。

プライベートな話をしたくても
誰かの存在が気になってできないことも…

限られたスペースで、
それぞれが気持ちよく暮らしていくためには
やはり「個」のスペースが必要だ、
と改めて思う毎日です。

1人になって
静かに内省したり
2人だけで
大切な話をしたり。

共有スペースと個のスペースは
分けるのが望ましいです。

村での共同生活、
はじめの1か月は
ワイワイ楽しく暮らせますが

それぞれの生活リズムや
大事にしていることが異なるので
お互いにいい具合にキョリを取ることも
大切です。 

近すぎず遠すぎず
ちょうどいいキョリ感の人間関係が
コミュニティーの居心地の良さ
繋がると思います。

トシコ

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