エコビレッジに住んでみたいと思ったら、この記事を読んでみてください。
なんとなくのノリで住み始めると、自分にも周囲の人にも負担がかかってしまいます。
どんな人がエコビレッジに興味を持つのか
エコビレッジに興味を持つ人には、下記のような人たちがあげられます。
・今の社会に違和感を持っていたり、社会の中でうまくいかない人
・自分の感覚や感性で生きている人
・自給自足や農業、自然環境に興味がある人
・なんとなくのノリやご縁があった人
エコビレッジに興味を持つ人は、一般的な常識から外れている人(常識を守れないという意味ではない)が多く、条件やルール、制限を苦手としていることがあります。
基本的に直感や感性で生きているので、その場の感覚や気持ちで動いてしまうことが多く、その場はなんとかなったとしても、将来設計や計画性を持っておらず、エコビレッジでの暮らしが長続きしなかったり、経済的に破綻してしまうケースがよくあります。
もし、エコビレッジに住んでみたいと思ったら、下記の3つのことを準備・検討した上で、エコビレッジの暮らしを始めていきましょう。
1.健康
1つ目が、健康です。
心身が健康でないと、エコビレッジに住むことが徐々に苦痛になってきます。
特に、精神的に病んでいたり、現代社会を離れたくて(現実逃避がしたくて)、エコビレッジに興味を持つ人は、エコビレッジも小さな社会であり、人間関係があることは変わらないことを自覚する必要があります。
誰かに依存して生きていたり、責任転嫁をしているうちは、どこにいても、誰と関わっても、向き合わなければいけないテーマは変わりません。
また、肉体面においても、体力がなかったり、アウトドアの生活が苦手な人には、ストレスがかかりますので、おすすめしません。
エコビレッジのエリアによっては、医療機関からの距離が遠いこともありますので、持病を持っている人は、事前に近くの医療機関を確認しておきましょう。
2.生業
二つ目が、生業です。
エコビレッジでは、都会に住むよりも必要な日本円が安くすむことがほとんどが、それでも、通信費、交通費、税金はかかり、食費が必要な場合もあります。
最低でも毎月5万、できれば10万前後の収入をオンラインで得ることができる準備をしておくと、安心してエコビレッジに住むことができます。
また、100万以上の貯金をしておけば、数ヶ月は安心して暮らし、その間に生業を形にする準備期間とすることができます。
どうしても生業やお金を準備できない人は、毎日数時間の労働をすることで、宿と食事を得ることができるエコビレッジもありますが、これは一時的な対処方法でしかなく、本質的には自分で自分の生業を成立させることができなければ、持続可能な暮らしをエコビレッジですることはできません。
一生エコビレッジの中で、自給自足的な暮らしをしていきたいのであればよいですが、日本円を稼ぐ生業を持っていなければ、移動もできず、海外にも行けず、会いたい人に会いに行くこともできず、エコビレッジに依存した暮らししかできなくなります。
一つでいいので、「これは自信をもってできる」という専門性を磨き続けていきましょう。
3.目的
最後が、目的です。
・なぜ、エコビレッジに住むのか
・何のために住むのか
・いつまで住むのか
・どんなことを実現するために住むのか
・エコビレッジに住む上で、自分が大切にしたいことはなにか
・エコビレッジが大切にしている価値観と自分の価値観は合うか
など、上記のようなことを考えずにエコビレッジに住み始めると、なんとなく日々を過ごすことになったり、自分の目的と合わないエコビレッジで葛藤することになります。
エコビレッジとは、社会からの逃げ場ではなく、社会に対して自分が大切だと感じることを伝えていくための場の一つです。
最初から明確ではなかったとしても、目的を持つことの大切さを忘れずに、日々の暮らしを通じて、自分の目的や方向性を定めていきましょう。
まとめ
エコビレッジの多くは、どんな人も迎え入れてくれますが、自分の人生の責任は、自分にしか取ることはできません。
自分で考え、自分で行動し、周囲を巻き込む熱意と力を身に付けることで、あなたの夢やビジョンは現実のものになっていきます。
そのためには、これまで見ないふりをしてきたものや人と向き合い、自分の人生において大切なことは何かを定める必要があります。
多くの人の場合、エコビレッジが人生の最終地点ではなく、エコビレッジでの暮らしや経験を通じて、自分自身と向き合い、心と体とスキルの準備を行うことで、エコビレッジから出たあとが本番の人生となるのではないかと思います。
経済や社会から逃避するためではなく、社会や自分自身に対して、再挑戦するためにエコビレッジに暮らすことが本質だと考えるのであれば、エコビレッジを出たあとのことまでイメージをした上で、住み始めることが大切です。
また、実際に住み始める前に、お試しで住んでみる期間をつくりましょう。
まずは数泊程度、可能であれば数週間〜数ヶ月の滞在をすると、いいところだけでなく、現実的な課題も見えてきます。
自分にとって都合のいい解釈ではなく、現実を踏まえた上で今後どうするのかを考えてみましょう。
住民の人たちと交流をしたり、自分のイメージを膨らませることで、今後のビジョンのヒントが見つかるかもしれません。
エコビレッジというコミュニティを通じて、物心共に豊かな人生を生きていきましょう。
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