エコビレッジでつくりたい建物の順番

 
エコビレッジ内に様々な建物をつくることで、安心や安全、楽しさや可能性を提供することができます。

今回は、どんな建物を、どんな順番でつくればいいのかについてまとめてみました。



 エコビレッジでつくりたい建物の順番

1.仮設トイレと水回り


その土地に滞在し、作業をしていくために最も重要なのはトイレと水回りす。

最初から上下水道が通っていることが好ましいですが、もし上下水道が通ってない場合、数十万〜数百万単位で費用がかかることがあります。

また、仮設トイレはコンポストでも十分ですが、トイレが汚いと、多くの人はその場所に行きたいと思わなくなります。

エコビレッジなのに水回りが綺麗でおしゃれだと、エコビレッジに対する概念が壊れ、外からの人たちが集まりやすくなる大きな要因の一つになりますので(特に女性)、重要視して取り組んでいきましょう。


まずは、仮設トイレと水回りが整えばエコビレッジつくりに着手することができます。

寝る場所は、グランピング(グラマラスキャンプ=魅力的なキャンプの略で、通常のキャンプのよう宿泊者が自分で食事や宿泊する場所を用意しなくても、事前に整っている快適なキャンプ施設)を用意しましょう。
 

2.発電


次に用意するのは、発電です。

スマホの充電から生活のための照明、工具のための電気が必要になります。
 
簡易的なものであればガソリンや軽油を使った発電機がありますが、小水力発電(15cmh幅の水の流れがあれば発電可能。約30万)や、風力発電(少しの風があれば発電可能。役35万)などがあると、持続可能な形で電気を供給することができます。

仮設トイレと水回り、グランピング、発電が整えば、拠点から生産活動を行うことができるようになります。
 

3.センター


次に作るのは、人が集まるセンター(集会所)です。

センターから人の交流、情報の交流、モノの交流などが生まれることで、コミュニティが活性化していきます。

カフェバー、物販コーナー、情報共有掲示板などの機能や、音出しができたり、プロジェクターを使って映画上映やプレゼンができるなど、多機能の場所を用意する必要があります。

コミュニティの象徴となる場所の一つにもなりますし、特にコミュニティ外の人が最も出入りする場所になるので、気持ちよく、美しく、快適な空間を設計していきましょう。

また、火をたける場所をセンターの近くにつくると、キャンプファイヤーやBBQなど、イベントを行うときに特別感が生まれるのでオススメです。
 

4.住居(+シェアハウス、ゲストハウス)


ここまできたら、住民が住むための住居を整えていきます。
 
住居の数≒住民の数≒コミュニティのパワーなので、最終的にどのくらいの住居を立てることができるのか、何人のコミュニティで安定するのかを事前に設計しておく必要があります。

一住居一世帯を中心に、スタッフ用のシェアハウスなどもつくると効果的です。

また、外部の人のコミュニティ流入を早めに起こしたいのであれば、ゲストハウスも早めに作ることをおすすめします。

ゲストハウスをつくる際は、相部屋が苦手な人や家族単位での受け入れ、特別なお客様を対応するをするために、個室を作っておくと後々便利です。

建物にはできるだけ自然素材を使いましょう。ストローベイルハウス、アースバックハウスなど、様々な建築様式がありますので、土地の風土にあった建物を設計しましょう。
 
 

5.田畑、作業場・倉庫 


寝る場所と食べるものが確保できれば、エコビレッジを作り続けることができるので、住居ができたら、次は田畑を始めていきましょう。

全体の活動の2-3割を食べ物の生産にあて、残りの時間をそれぞれがやりたいことに使えるように生産体制を整えていきます。

まずは、自分たちに必要な量を生産することを目指し、田は時間がかかるので、まずは畑から着手しましょう。

田畑を作る際は、乱雑に工具を放置するのではなく、おしゃれに整理整頓し、大切に扱われる道具として長く愛用するために、作業場や倉庫も一緒につくります。

作業場や倉庫の場所は、コミュニティと田畑の導線を考えて、位置と規模を決めましょう。


畑を始める際に、最初のオススメの食材は、芋系、豆系です。

また、6次産業化を見越した選択をすると、その後のコミュニティの経済にもいい影響を与えますので、にんじんは植えておきましょう。

商品開発をする際は、地域中小企業応援ファンドや農商工連携型地域中小企業応援ファンドも活用できます。
 

6.その他


5まで作ることができれば、ここからはコミュニティや土地の特色を活かしたデザインをしていきましょう。

飲食店、ワーキングスペース、キャンプ場、染物、ショップ、養蜂、プールなど、自分たちのビレッジにしかない場所を作れば、コミュニティの人・モノ・金・情報の循環が生まれやすくなります。

エコビレッジのイメージやグランドデザインをまとめ、ワークショップの開催やクラウドファンディングなどで支援者を募りながら、理想のコミュニティを実現していきましょう。

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