コミュニティにおけるリーダーとマネージャーの重要性

コミュニティを円滑に運営していくには、リーダーとマネージャーが必要です。

簡単にいうと、リーダーとは方向性を指し示す男性的な役割を果たし、マネージャーはリーダーが決めた方向性を実現する女性的な役割を果たします。

また、ドラッカーの言葉を引用すると、「リーダーシップとは、何が正しいのかを決めることであり、マネジメントは正しく行うことである」とも言えます。


多くのコミュニティは、発起人であるリーダーがビジョンを語り、周囲を巻き込みながら形成されていきますが、コミュニティが安定・維持・継続していくためにはマネージャーの存在が不可欠になります。


リーダーはゼロからイチ(1)をつくることはできますが、イチのままでは、リーダーがいなくなればそのコミュニティは崩壊します。

真のコミュニティとは、リーダーがいなくとも循環・自走できるコミュニティです。


リーダーは、意図的に役割として決める場合もあれば、自然発生的に生まれる場合もあります。

リーダーとは、新しい時代の代弁者(=ビジョンを持っていること)です。

他の人には見えていない、でも話を聞くと共感できる、そんなビジョンを持っている人がリーダーになります。

ただし、コミュニティを作ろうとするリーダーは癖が強いことが多いため、リーダーだけではコミュニティは崩壊してしまいます。

リーダーについていく人のことをフォロワーと言いますが、フォロワーがどれだけ主体的に生きることができるかが、コミュニティの発展に直結します。

依存的なフォロワーが多いコミュニティでは、リーダーがいい悪い、リーダーについていくついていけないという話になりがちですが、リーダーはあくまで代弁者であり、コミュニティに関わる一人一人がリーダーのビジョンを自分のビジョンとして語ることができるか、実現に向けて自分の時間をはじめとした資源を本気で使っているかが鍵になります。

リーダーに関するトラブルが起きる時点で、フォロワー一人一人がビジョンを持っていないことが浮き彫りになります。

一人一人がビジョンを持っていれば、リーダーについていくではなく、自分たちのビジョンの実現のために何が必要かを考えます。

リーダーが、自他を尊重できる人格者で、自分の弱さや未熟さを、他者やコミュニティのための資源とできるのであれ素晴らしいですが、リーダーひとりではなかなかそれらを実現することはできません。

ここで重要になるのが、マネージャーの存在です。

多くの場合は、リーダーを支える優秀なマネージャーによって、リーダーのビジョンがコミュニティ内に共有されていきます。

リーダーが方向性を指し示す人であれば、マネージャーはリーダーの代弁者として、フォロワーと一緒にそれらを実現する人です。

優秀なマネジャーかどうかを見分けるコツは、リーダーに「物申す」ことができるかです。

リーダーのYESマンではなく、自分自身のビジョンを持ち、リーダーを活かせる技術を持っていなければ、マネージャーはつとまりません。  

また、リーダーからの信頼だけでなく、コミュニティメンバーからも信頼され、情報と感情の交流を起こしていくことが求められます。



エコビレッジサイハテには、リーダー(発起人)であるシンクさんと、マネージャーである勇貴くんがいるからこそ、10年近くコミュニティとして循環・自立しています。

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